「方転場」という言葉を知っていますか?
方向転換(転回?)場の略だと思われますが、要するに終着のバス停などで、バスの向きを変えるために用意されたスペースのことです。「回転場」「転回場」などとも呼ばれたりします。その在り方は様々で、バス停と一体になった箇所、バス停よりもさらに奥に行ったところに別にある箇所、そもそも道路自体が行き止まりになっている箇所など、際限なく挙げることができます。
そんな方転場に惹かれるようになったのはいつ頃だったでしょうか。きっかけは終点めぐりから。いつもは途中で降りる路線。この先にはどんな風景が広がっているのだろう。古今東西の路線図を見ては、どんな風景があるのだろうとストリートビューを見たものです。そして雰囲気がよさげな所あれば、それを確かめるように現地に赴きました。バスの終点にも色々な種類があり、バスプールが併設されているところもあれば、国道上にポールだけで、バスはどこかに回送されてゆくこともあります。やはり食指が動くのはバスの折り返し場所があるところ。いつの間にか方転場を旅するようになっていました。
ここに今まで訪れた「方転場」を記録していきます。2024年問題などで火が消えかけている路線バス業界。地方では廃止・デマンド化が追いつけない程進む中、1つでも多くのバス停を記録できれば幸いです。